ハットフィールドスクワットは、ラックの支柱を握って体を支えながら、セーフティスクワットバーで行うスクワットです。名前の由来は、この種目を広めたパワーリフターでスポーツ科学者のフレッド・ハットフィールド博士(Dr. Fred Hatfield)で、「ドクター・スクワット」(Dr. Squat)と呼ばれた人物です。
セーフティスクワットバーは、ヨークが肩に乗り、ハンドルが前へカーブしているので、手を使わなくてもバーはその位置にとどまります。そのため両手でラックを握ることができ、これこそがこの種目の核心です。腕で体を安定させることも、ボトムからの立ち上がりを補助することも、その両方もできます。
BrolicにはHatfield Squat (Safety Squat Bar)(セーフティスクワットバー・ハットフィールドスクワット)として登録されています。補助なしのバックスクワットとは別の履歴にする価値があります。手の支えは、数字を比べるときに省いてよい細部ではなく、この種目の一部だからです。
鍛えられる筋肉
どのスクワットとも同じく、大腿四頭筋、臀筋、内転筋です。セーフティスクワットバーが前へ引く力には、脊柱起立筋と背中上部が抵抗します。
このバーの設計は、ストレートバーに比べて負荷を少し前へ移すので、上体が起きやすくなり、重点が大腿四頭筋へ移る傾向があります。手の支えは、ほかの部位が担うべき力を減らします。その量は自分で調整するもので、測ることはできません。だからこそ、記録にメモが必要です。
ラックのセットアップ
セーフティスクワットバーと、前に傾かなくても手が届く垂直の支柱があるラックを使います。セーフティストッパーは、予定するいちばん深いレップより下でバーを受け止める高さにセットします。
バーを胸の中ほどくらいの高さのラックに掛け、ヨークが僧帽筋に乗るようにバーの下に入り、立ち上がります。後ろへ下がってスタンスを決め、胸の高さくらいで支柱を握ります。引っぱるのに十分な高さで、上体が起きたままでいられる低さです。
手の支えを間に合わせで済ませないでください。ラックの支柱、固定されたハンドル、ラック自体の横梁(クロスメンバー)なら問題ありません。ダンベルラック、ベンチ、固定されていない器具など、転がる、倒れる、滑る可能性のあるものは使わないでください。
使ったバーとその重さを記録しましょう。セーフティスクワットバーの重さはモデルによって約20 kgから30 kg超までさまざまなので、「SSBスクワット、100 kg」の意味はジムによって変わります。
スクワットと、手の役割の決め方
決めた深さまでコントロールしながら下り、そのセットで予定した程度の補助を手で加えながら立ち上がります。記録に意味を持たせるため、セットの中で手の役割を変えないようにしましょう。
よくある使い方は2つあり、どちらも正当なものです。
- バランスのみ:手は支柱に添えて、体がぶれるのを防ぐだけで、脚が仕事をします。通常のスクワットにもっとも近く、セッションごとの比較もいちばんしやすい使い方です。
- 意図的な補助:立ち上がるときに腕でしっかり引きます。より重いバーを扱えたり、脚だけなら止まるところを超えてセットを続けられたりします。役に立ちますが、バーの重量は、脚が挙げた重さを反映しなくなります。
どちらなのかは、バーの数字からはわかりません。最後のレップでずっと強く引く必要があった、あるいは深さが浅くなったなら、同じやり方だったかのように扱わず、そのことを書いておきましょう。
支え方を変えたからといって、自動的に脊椎への負荷が減ったり、けがを防げたり、ほかのスクワットより筋肉がつきやすくなったりするわけではありません。それらは別の主張であり、別の根拠が必要です。
記録のしかた
次の4つをまとめて記録しましょう。そうしないと、あとで記録を解釈できなくなります。
- バーの種類とわかっている重さ、それにプレート。
- 手の支えの方法と高さ。
- 深さ、または可動域を再現できる別の説明。
- レップ数、休憩時間、腕がどれだけ働いたかのメモ。
| セッション | バー+プレート | レップ数 | 補助のメモ |
|---|---|---|---|
| A | 60 kg | 10 / 10 | 支えは同じ。手は主に安定のため |
| B | 60 kg | 11 / 10 | 深さと補助は同程度 |
| C | 70 kg | 10 / 10 | 後半のレップで腕の補助が強くなった |
これは作った例であり、重量の推奨ではありません。セッションBは同じような条件で1レップ多いので、進歩と読めます。セッションCは、より重い補助付きの課題です。記録する価値はありますが、補助なしのスクワットで同じだけ伸びたことを示すものではありません。
よくある質問
ラックを握るのはズルですか? いいえ。手で支えることこそが、このバリエーションです。問題になるのは、補助ありのセットと補助なしのセットを、同じ種目であるかのように比べることです。
結果をバックスクワットの最大重量に換算できますか? いいえ。このガイドには換算方法はなく、信頼できる換算方法もありません。補助、バーの形状、上体の角度がすべて違います。
ストレートバーでもできますか? このガイドで扱うのはセーフティスクワットバーのバージョンです。スクワットの途中でストレートバーから手を離すのは、比較できるセットアップではありません。行いたい種目に合った器具と指導を利用してください。
ジムに適したラックがありません。 別のスクワットのバリエーションを、それ専用の履歴で行いましょう。名前のついたバリエーションが役に立つのは、そのセットアップが実際に組めるときだけです。
補助のメモには無料のトレーニング記録テンプレート(英語)を使い、部位ごとの週間セット数(英語)でトレーニング量を一貫して数えましょう。
出典と方法
- Catalyst Athletics: Hatfield squat:支えを使うセーフティスクワットバーの動きと、腕の補助の役割。
- That Fit Friend: Hatfield squat guide:手の支えの位置を含む、実践的なコーチングのセットアップ。
- Brolicの種目カタログ(バージョン2026-09-05.3):既存のセーフティスクワットバーの項目。
情報源のページにあるけがへの対処や負荷軽減についての主張は、ここでは採用していません。記録例はオリジナルの仮のものです。